おまかせハウスの人々

おまかせハウスの人々

オマカセハウスノヒトビト

文芸(単行本)

あるのだろうか――理想の家族、心安らぐ家
私たちは、「家族の肖像」を、どんな色に染めようとしているのか。近未来の日常を描く待望の作品集。

「純也の事例」
里親制度でやってきた純也は従順で賢く、夕香は親子ごっこに溺れてしまった。純也は、ユニバーサライズ分科会の早期返還の対象となり、別れの日は意外に早くやってきた……。
「ナノマシン・ソリチュード」
小枝子は、モニタに左手の小指を突っ込んでナノマシンのチェックをする。必死で働いてくれるものがある限り、孤独じゃない。サビシクナイ。
「おまかせハウスの人々」
掃除、洗濯、買い物まで目配りのきいた全自動住宅に住むモニターたち。あとは「おまかせ」で幸せを手にいれることができる。多少邪魔くさくても設定をいじり直せば……。
ほか、菅マジックが冴えわたる6編収録。


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2005年11月30日

ISBN

9784062131490

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

242ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    純也の事例

    初出

    『小説現代』2004年6月号

  • 作品名

    麦笛西行

    初出

    『小説現代』2003年7月号

  • 作品名

    ナノマシン・ソリチュード

    初出

    『小説現代』2002年7月号

  • 作品名

    フード病

    初出

    『小説現代』2003年12月号

  • 作品名

    鮮やかなあの色を

    初出

    『小説現代』2002年12月号

  • 作品名

    おまかせハウスの人々

    初出

    『小説現代』2005年2月号

著者紹介