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天女湯おれん
テンニョユオレン
- 著: 諸田 玲子

湯屋の女将は表の顔、色事手引きは裏の顔
おれん23歳 色でお上に楯を突く
「ここでのことは、夢。終わったあとは忘れなさい」
おれんの湯屋には仕掛けがある。男湯には隠し階段、女湯には隠し戸。どちらも裏の隠し部屋につながっている。行灯と水差しが置かれた小座敷だが、そこはまぎれもない桃源郷。おれんは番台に座り男女の仲を取り持つという案配。よんどころない事情で体を売らねばならぬ女はこのご時世、いくらもいた……。
辻斬り、窃盗、心中、お家騒動――文政の大火、天保の飢饉で不穏が広がりつつある時代。明るくしたたかに生を享受する男と女の姿を描く、傑作時代長編!
書誌情報
紙版
発売日
2005年12月17日
ISBN
9784062131629
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
358ページ
初出
『週刊現代』2004年8月21・28日号~2005年3月26日号 連載時タイトル「おれん湯女草子」