武田泰淳伝

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武田泰淳伝

タケダタイジュンデン

文芸(単行本)

大岡昇平をして「怪物的偉大さ」と言わしめた武田泰淳の文業を精緻に検証し、その複雑にして深遠なる文学・思想を解き明かした傑作評伝

「戦後文学」追究の到達点

今回、泰淳の主要な作品すべてにわたって、徹底的な検証をおこなった。――泰淳がなぜ僧侶になり、文学を選び、『司馬遷』『審判』『蝮のすえ』『「愛」のかたち』『風媒花』『ひかりごけ』『森と湖のまつり』『貴族の階段』『快楽(けらく)』『秋風秋雨人を愁殺す―秋瑾女士伝』『わが子キリスト』『富士』を書いたかを問うて、僕は泰淳の「父の家系」と「母の家系」にまでさかのぼった。そこまでさかのぼって、はじめて全体的に見えてくるものがあった。約3年の間、そうして凝視してきた。――<「あとがき」より>

第17回伊藤整文学賞 評論部門受賞


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書誌情報

紙版

発売日

2005年12月16日

ISBN

9784062132381

判型

四六

価格

定価:3,080円(本体2,800円)

ページ数

528ページ

著者紹介