青雲遙かに

青雲遙かに

セイウンハルカニオオウチシュンスケノショウガイ

文芸(単行本)

夢見る頃を過ぎて、青雲の志はいま何処(いずこ)。
全国60余州から俊秀が集まる江戸の学問所。天保年間に仙台藩から出てきた大内俊助は19歳。学問で身を立てるべく大志を抱く。だが、その前途には多難が待ちうけていた。

江戸時代の若者の青春を描いた著者久々の長編小説!

学問で身を立てられないとなると、なにになる?父の跡を継いで百五十石取りの大番士となり、ただ、弁当を遣うためにだけ御城にあがり、非番の日は盆栽をいじったりして毎日を無為にすごす田舎侍になるのか。そんな生活は、江戸での暮らしを知ったいまではもうたえられない。――<本文より>


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書誌情報

紙版

発売日

2006年02月01日

ISBN

9784062132749

判型

四六

価格

定価:2,310円(本体2,100円)

ページ数

542ページ

初出

1999年3月~2001年5月にわたって、『河北新報』『奈良日日新聞』『南信州新聞』に順次連載されたものを、単行本化にあたり加筆・修正。

著者紹介