
愛の島
アイノシマ
- 著: 望月 あんね

誰でもが夢見る島がある。
その島は優しくて幸せに満ちている。
3人の女の子たちの七転八倒、夢の果てへの物語。
『カメレオン島』と紹介されているその島の価格は8500万円。フィジーという、半端じゃなく海の綺麗なとこから200マイル沖にあり、ターコイズブルー、日によってエメラルドグリーンになるという神秘的な海上に浮いている。地形の先端が、カメレオン独特の、「ビローンクルクルッ」という舌に見えるから、そこから名付けられたのかもしれない。「私たちみたい」そう口を揃えたのは、もう1つの特徴のせいだろう。小さな島が寄り添いながら、3つ並んでいるのだ。偶然なんかじゃない。これは運命、というしかない神の仕業だった。……私たちはこの島を手に入れたいと強く願った。――<本文より>
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書誌情報
紙版
発売日
2006年04月22日
ISBN
9784062133258
判型
四六
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
158ページ
初出
『群像』’05年9月号