「日本叩き」を封殺せよ

「日本叩き」を封殺せよ

ニホンタタキヲフウサツセヨジョウホウカンリョウイトウミヨジノメディアセンリャク

日本にも、こんな豪腕官僚がいた!
ロイター通信社に機密費を渡し、外国メディアを思うがままに操縦する――稀代の英語使いにして情報・宣伝の達人。外交の裏面に生きた男の秘史。

今から110年余前の1895(明治28)年。当時、世界最大の通信社であったロイターを「買収」した日本人がいた。男の名は、伊東巳代治。巳代治は明治新政府の乏しい財政のなかから、月500円(現在の貨幣価値にして1000万円)もの多額のカネを毎月機密費として外国通信社に渡していた。巳代治はなぜ、機密費をロイターに渡したのか。なぜ機密金を使ってまでロイターとの関係を持とうとしたのか。買収工作は、どのような効果をあげていたのか。私はこうした問いに答えるため、本書を書くことにした。それによって、現下の日本の外交政策、対外宣伝に対する有益な教訓が得られると信じるからだ。――<「はじめに」より>


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書誌情報

紙版

発売日

2006年10月25日

ISBN

9784062133494

判型

四六

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

278ページ

著者紹介