漱石の妻

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漱石の妻

ソウセキノツマ

文芸(単行本)

「夫婦の真実の姿」を描く、書下ろし長編小説

夫だけを視つめてきた。
なのに、どうして悪妻と呼ばれるのだろう。
明治の文豪・夏目漱石を支えた妻・鏡子。夫婦とは、最も近くて最も遠い存在なのか。

家庭は断じて憩いの場などではなく、戦場そのものだった。鏡子は手向かい、ずたずたに傷つき悶え呻く毎日だった。そのような鏡子の姿を見て、世間は悪妻と呼んだのか。よもや、そんなはずはあるまい。夫と自分の軋轢の真相を知る者など、誰もいやしない。――<本文より>


書誌情報

紙版

発売日

2006年05月13日

ISBN

9784062134491

判型

四六

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

406ページ

著者紹介

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