千の命

千の命

センノイノチ

文芸(単行本)

命の数だけ、生きていく意味がある。

出産が命がけだった時代、死産の際に、苦しむ産婦を楽にし、母体を救う「回生術」をあみだした賀川玄悦の生涯。

独学で医術を学んだ玄悦には、わからないことが山のようにあった。赤ん坊はどこから出てくるのか。胎児は十月十日、頭を上にしているのだろうか。……不思議に思い始めると、きりがない。西洋医学がほとんど紹介されていない江戸中期に、世界に先駆けて胎児の正常位置を発見した賀川玄悦の偉業は、医学史の中で、燦然と輝いている。書下ろし長編小説。


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書誌情報

紙版

発売日

2006年06月10日

ISBN

9784062134569

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

314ページ

著者紹介