ロッキード事件「葬られた真実」

ロッキード事件「葬られた真実」

ロッキードジケンホウムラレタシンジツ

30年目の新事実!!
田中角栄「2つの無罪」とは
「ホリエモン・村上事件」へ続く腐蝕の連鎖!

田中角栄が泣いていた。うっすらと涙があふれ、つーっと右の頬を伝わっていった。「ありがとう、ありがとう、平野君……」角栄は、そういって私の両手を強く握り締めた。「キングメーカー」「闇将軍」と呼ばれる男の目は真っ赤になっている。もちろん、政治家がいくらでも嘘泣きする生き物であるのは知っていた。が、このときの角栄の涙は、本物だった。彼は、本当に感謝して涙を流している。それが私には堪らなかった。そして、なぜかとても悔しかったのである。――<「プロローグ――角栄が涙を流した資料」より>


  • 前巻
  • 次巻

目次

プロローグ 角栄が涙を流した資料
第1章 角栄と出会った日々
第2章 ロッキード国会の舞台裏
第3章 検察と首相の暗闘
第4章 「日米司法取決」の闇
第5章 暗躍する幹事長
第6章 衆議院議長の後悔
終章 司法の腐蝕
エピローグ 角栄への鎮魂歌

書誌情報

紙版

発売日

2006年07月26日

ISBN

9784062135177

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

278ページ

著者紹介