
論理の蜘蛛の巣の中で
ロンリノクモノスノナカデ
- 著: 巽 昌章

松本清張、島田荘司、有栖川有栖、北村薫、東野圭吾、綾辻行人、法月綸太郎、京極夏彦、高田崇史、殊能将之、舞城王太郎、西尾維新……
連綿と連なるミステリーの系譜を、鋭利にそして流麗に斬る
京大ミステリ研にこの人ありと言われた伝説のカリスマ・巽 昌章、初のミステリー評論集!
ジャンルの壁が邪魔なときも、その壁を頭から無視してしまうのは安直に過ぎ、壁を乗り越えると称して別のイデオロギーの押し付けに終わるのは不毛である。ではどうするか。私が試みたのは、複数の作品を対比し、底流とみられる共通点や影響関係を見出しつつ、そこから折り返して、この底流がジャンルの特性や作家の個性とぶつかり合い、互いに相手を変えてゆく様子を観察することだった。――<「はじめに」より>
第60回日本推理作家協会賞〈評論その他の部門〉受賞
第7回本格ミステリ大賞〈評論・研究部門〉受賞
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書誌情報
紙版
発売日
2006年10月14日
ISBN
9784062135214
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
276ページ
初出
小説現代増刊『メフィスト』1998年12月増刊号~2006年5月増刊号に掲載されたものに、加筆修正したもの。