夜にそびえる不安の塔

夜にそびえる不安の塔

ヨルニソビエルフアンノトウ

講談社の実用書

私は運命に勝てるのか?
占い、スピリチュアルブームの中で著者は霊感と未来を読む力の解明にのりだす。5年にわたる潜入取材の間に、次々に起こる不思議な出来事!人間の運命を操るものの正体とは?息もつかせぬ迫力で綴る渾身のノンフィクション!

ついに解明したスピリチュアル世界の真実!!

「でも、この人本当に急いでいるみたい。どこか遠くに行くのかなぁ。ねえ、けい子さんはこのお仕事、もう始めたの?」私はドキッとした。今、彼女と話していること自体がすでにリサーチなのだ。そこを読まれると、全てがバレてしまう。私は慌てて返答した。「ああ、そうですね。そろそろ取りかかろうと、でも忙しくて……ああ、これじゃいけないんだけど……」しどろもどろになりながら、事実を隠そうと必死だった。すると彼女は凜として言った。「心配しないで大丈夫ですよ。私は秘密厳守ですから。けい子さんのことは誰にも言わない。私のお客さんには芸能人も多いんだから」ひとしきり話した後、ララさんはこの日の鑑定料は30分で6000円と告げた。――<本文より>


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2006年09月23日

ISBN

9784062135993

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

326ページ

シリーズ

講談社の実用BOOK

著者紹介