水曜日のうそ

水曜日のうそ

スイヨウビノウソ

水曜日のうそは、優しさの裏がえし――?

毎週水曜日の正午におじいちゃんはやってくる。15歳の孫娘は大好きなおじいちゃんの話し相手になるのだが、話はいつも腰痛と昔の思い出話。おじいちゃんの息子である父が、そんなおじいちゃんを迎えることに嫌気がさしてきたころ、父の仕事の都合で孫娘一家は引っ越しをすることに。新しい転居先へ高齢のおじいちゃんをつれていくことはできないと考えた家族は、毎週水曜日の正午だけ、以前の家にもどることに決めた。引っ越したことを悟られまいと孫娘一家は、おじいちゃんにうそをつく。しかし、うそをついていたのは孫娘一家だけではなかった――。お互いがお互いを思って「うそ」をついた、優しさにみちた家族の物語。

2005年 ナント賞受賞、クロノス賞最終候補に輝いた秀作


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書誌情報

紙版

発売日

2006年09月27日

ISBN

9784062136181

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

198ページ

著者紹介