明日なき身

明日なき身

アスナキミ

文芸(単行本)

全国民必読の書!――文芸評論家・清水良典

妻に逃げられ、生活保護を受けながらも、自分勝手なダンディズムを貫いて生きる。
下流老人社会を予見する、21世紀の老人文学!

毎月、5日が“セイホ”(生活保護)の支給日。2、3日前になると、きまって金がなくなる。コインだけになり、セブン‐イレブンのむすび、最低1個100円のを、1日ひとつ喰うことになる。それも買えなくなって、何も喰わずひたすら5日を待つときもある。――<本文より>

テレビなし、新聞なし、ガスなし。生活保護に頼るよりない惨めな零落のきわみで、どっこい1人の作家が生きている。――(文芸評論家・清水良典)


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2006年12月13日

ISBN

9784062136426

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

198ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    ムスカリ

    初出

    『群像』2004年6月号

  • 作品名

    ぼくの日常

    初出

    『新潮』2004年8月号(「生活」を改題)

  • 作品名

    明日なき身

    初出

    『群像』2005年9月号

  • 作品名

    初出

    『enーTAXI』2006年第13号

著者紹介