
断片と線
ダンペントセン
- 著: 清岡 卓行

生きる安らぎと勇気を二つながらに
最晩年の短篇3篇と選りすぐりの随想で編んだ惜別の1冊
一本の線。この線はごく細かったり、透明に近かったりして、ちぎれそうに見えてもいい、もし問題となった孤立の断片の情景を、別のなんらかの情景にとにかく連結させることができるなら。そしてもしそのとき、連結される二つの情景それぞれから、生活の雰囲気が少しでも混じりあうように漂いはじめるなら。――<「断片と線」より>
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書誌情報
紙版
発売日
2006年11月26日
ISBN
9784062136969
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
230ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
断片と線
初出
『群像』2006年1月号
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作品名
あるエッセーとの再会 一つの記録のように
初出
『群像』2003年1月号
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作品名
よみがえる寮歌集
初出
『群像』2005年1月号
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作品名
こころの風景 岡鹿之助と三色菫
初出
『朝日新聞』2005年3月22日
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作品名
こころの風景 金子光晴と小説
初出
『朝日新聞』2005年3月23日
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作品名
こころの風景 トーマス・マンの声
初出
『朝日新聞』2005年3月28日
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作品名
こころの風景 小笠原賢二のふるさと
初出
『朝日新聞』2005年3月29日
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作品名
こころの風景 石垣りんの底光り
初出
『朝日新聞』2005年3月30日
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作品名
新しい<白鳥の歌>
初出
『群像』2001年7月号
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作品名
三好達治「百たびののち」 風景の中の他者
初出
『現代詩読・三好達治』’79年5月
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作品名
高橋英夫『藝文遊記』 批評の至福
初出
『新潮』2003年4月号
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作品名
河盛好蔵『藤村のパリ』
初出
『藤村のパリ』(新潮文庫)解説 2000年9月刊
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作品名
現実と噛み合った方法意識
初出
『現代詩手帖』2001年3月号
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作品名
人生の根底を支える<くりかえし>への詠嘆の詩情
初出
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作品名
詩人のなかの詩人 萩原朔太郎
初出
『萩原朔太郎全集』(筑摩書房)一巻付録75年5年
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作品名
あまねく人間的で現実的な、金子光晴の詩
初出
『金子光晴詩集』(岩波文庫)解説91年
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作品名
那珂太郎の詩の展開『現代能 始皇帝』まで
初出
『現代詩手帖』2004年3月号
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作品名
辻征夫『俳諧辻詩集』と建畠哲『パトリック世紀』
初出
『新潮』1996年11月号
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作品名
八木幹夫の詩
初出
『八木幹夫詩集』(現代詩文庫)2005年1月刊
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作品名
齋藤恵美子『最後の椅子』
初出
『朝日新聞』2005年9月13日