パリでひとりぼっち

パリでひとりぼっち

パリデヒトリボッチ

文芸(単行本)

扉を開けばそこは20世紀初頭のパリ。
往時を彷徨う、極上の愉しみ。

1912年7月12日金曜日。
アンリ四世校を退校処分となり ぼくは、寄宿舎から身一つでパリの街に放り出された……。

現代に連なる街並、人々の暮らしぶり、時代の息づかいまで活写した、かつてない時代体験小説。

日本では、人を騙すことは一番いけないことで正直は最高の美徳と教えます。ところが、フランス人にとって、一番いけないのは人に騙されることです。正直者は馬鹿を見るとまでは言いませんが、騙されないようにいつも警戒心怠りなくするのが必要だということを「ラ・フォンテーヌの寓話」を通じて子供たちにたたき込むのです。――<本文より>


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書誌情報

紙版

発売日

2006年11月01日

ISBN

9784062137072

判型

四六

価格

定価:2,420円(本体2,200円)

ページ数

350ページ

初出

『小説現代』’02年10月号~’05年10月号に不定期連載

著者紹介