
私説放送史 「巨大メディア」の礎を築いた人と熱情
シセツホウソウシキョダイメディアノイシズエヲキズイタヒトトネツジョウ
- 著: 大山 勝美
巨大化した「放送メディア」黎明期の群像!
大正14年のラジオ実験放送、玉音放送、GHQ支配下の放送、民放ラジオ開局(昭和26年)、テレビ本放送(昭和28年)を経て現代へ。放送のはじまり以来、さまざまな人たちが苦しみと喜びを抱いて、この仕事に賭けてきた!
1925(大正14)年、どんな人たちが、どのように夢と野望を抱いて、当時ニューメディアの放送に取り組んでいったのか。不安や障害、トラブルはどのようなものがあったのだろうか。当時の世界の情勢は?次々に心の中にわきあがってくる関心や疑問の答えを探る形で、調査や取材をすすめていった。心がけたことの第一は、現場の人間くさいエピソードを中心に、なるべく大勢の人たちの多面的な“動きと思い”を取り上げようとしたことだ。放送は少人数ではなしえない。発想の出発は個人であっても、数多くの人が協力し、案を練り、チーム・組織として番組をつくりあげ、発信している。集団的クリエイティブ活動だから、その濃い空気を伝えたかった。創業期の混乱、熱気、苦悩、興奮、歓喜をできるだけヴィヴィッドに描きたいと思った。――<「まえがき」より>
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目次
第1章 ラジオ放送の黎明、夢にむかって
第2章 玉音放送とGHQの放送支配
第3章 占領下の放送と街頭録音の誕生
第4章 放送民主化へのうねりとストライキ
第5章 欧米の放送事情とラジオドラマ
第6章 NHK、民放の併存と電波行政
第7章 民放開局をめぐる攻防
第8章 民放ラジオの開局とテレビジョン構想
第9章 NHKとNTV、テレビ開局の先陣争い
第10章 巨大化する放送業界と権力
書誌情報
紙版
発売日
2007年01月20日
ISBN
9784062138086
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
336ページ
初出
『AURA』2005年4月170号~2006年10月179号(フジテレビ編成制作局調査部)