富豪への王道 史記・貨殖列伝を読み解く

富豪への王道 史記・貨殖列伝を読み解く

フゴウヘノオウドウシキカショクレツデンヲヨミトク

司馬遷が発見していた「人間」と「経済」の本質
無冠ながら王者をしのぐ実力を蓄えた素封家たち。「貨殖列伝」こそ社会への深い洞察に支えられた『史記』列伝篇の原点だった。不朽の名著を新視点で解読する。

蓄積の原則は、品物を完全な状態に保存し、いたんだ品物を持っていてはいけません。物を売買する場合は、腐ったり、虫が食ったりしたものは、手もとにとどめず、高価な品物をためこまないことです。物資の過不足を考えれば、物価の上がり下がりはわかります。値上がりが極まれば、下落にむかい、値下がりが極まれば、また上がります。高値のときは、汚物を出すように売り出し、低値のときは、珠玉をとるように買い入れることです。商品と貨幣は、流れる水のように動かすべきでありましょう。――<第4章『史記』「貨殖列伝」の素封家たち>


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書誌情報

紙版

発売日

2007年07月12日

ISBN

9784062140003

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

294ページ

著者紹介