紅嵐記(上)

紅嵐記(上)

コウランキ

文芸(単行本)

元末、群雄が割拠する動乱期。
フビライ・ハーンの近衛兵を祖父にもつバヤン家のサカルの夢は、料理人になることだった。
夢を追い、思いを届けるため時代を疾駆する男と女。傑作長編歴史小説

この世には、もっともっと美味しいものがある。ならば、この世の食を、極めたい。美味しいものを、極め尽くしたい。我が手でそういうものを作り出したいと言える。ほんの数日前までは絵空事の幻にすぎなかった夢が、にわかに具体性をもってサカルの前に現れた。――<本文より>


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書誌情報

紙版

発売日

2007年04月27日

ISBN

9784062140171

判型

四六

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

398ページ

初出

『公明新聞』’04年3月29日~’05年8月17日まで連載されたものを加筆・修正を施し二分冊。

著者紹介