紅嵐記(下)

紅嵐記(下)

コウランキ

文芸(単行本)

事を起こすものは東南に多く、成功する者は西北に多い。
紅巾の乱に身を投じた重八はやがて身を起こし、明の太祖・朱元璋となる。
混迷を深め、加速する変革の時に思いがけず交わる、互いの人生。傑作長編歴史小説

(いつか絶対殺してやる)溢れる無念と涙を嚙みしめながら、重八は故郷を出奔した。それ以外に、彼の生きる術はなかった。継母の奸計にひっかかったとはいえ、あやうく、実の父親に殺されかけたのだ。以来今日まで、重八は変わらず女性不信だ。――<本文より>


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書誌情報

紙版

発売日

2007年04月27日

ISBN

9784062140188

判型

四六

価格

定価:2,200円(本体2,000円)

ページ数

438ページ

初出

『公明新聞』’04年3月29日~’05年8月17日まで連載されたものを加筆・修正を施し二分冊。

著者紹介