心の科学 戻ってきたハープ

心の科学 戻ってきたハープ

ココロノカガクモドッテキタハープ

「三秒先の未来は予知できるか?」
「ジョー・マクモニーグルの遠隔透視は本当か?」
「人間の思考は物資に影響を与えるか?」
「テレパシーや虫の知らせは実際にあるのか?」
盗まれた娘のハープがダウジングによって無傷のまま見つかった。カリフォルニア大学バークレー校心理学部の助教授だった著者は
そのとき、科学に対する見方が音をたてて崩れるのを感じた。科学という土台にしっかりと根を張って仕事をし、超常現象に懐疑的
だった著者は、それから15年に及ぶ、真実探究への旅に出ることになった。そこで彼女が見たものは?

●本書からの抜粋
本書は、一台のハープをめぐる驚くべきエピソードから始まる。似たような話はごまんとあるが、普通なら知ることができないはずの
事を知るという典型的な例だ。……科学者としての私は、この話を信じない。だが一人の人間としては信じたい。……
一人の人間としての私は、この話には説得力があると思うし、感銘を受けた。……エリザベスはみずからを、従来の科学では把握
できない謎に向かい合う科学者として描写した。そこに説得力を感じるのだ。(理論物理学者フリーマン・ダイソンによる序文より)


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目次

第1章 戻ってきたハープ―旅の始まり
第2章 特異な知識を公表する―沈黙を破る
第3章 〝特異〟を認めることへのためらい―個人的な代償と社会的な影響
第4章 心の状態―わからないけど知っている
第5章 直観知能―〝一つになる〟ことの科学と芸
第6章 対話の始まりと終わり―超常現象研究の奇妙な歴史
第7章 隕石を放り出した科学者たち―科学が恐れるもの
第8章 夜の眼、昼の眼―矛盾と共に生きることを学ぶ
第9章 祈りの力を測定する―神も要因の一つか?
第10章 もっと耳を澄ます―夢とテレパシーに合わせるには
第11章 三秒先の未来―無意識の新科学
第12章 量子の不確実性の意味―リアリティを説明するモデル
終章 再出発―「超常」が突きつける課題

書誌情報

紙版

発売日

2008年01月27日

ISBN

9784062141291

判型

四六

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

374ページ

著者紹介

著: エリザベス・ロイド・メイヤー(エリザベス・ロイド・メイヤー)

1947年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校の臨床精神医学の准教授であり、サンフランシスコにあるUCメディカルセンターでも教鞭をとる。 精神分析学者であり、研究者であり、臨床医でもあった。女性の成長に関する画期的な論文を発表して国際的知名度が高かった。本書の脱稿直後に急逝した。