日本に生きるということ 薬害エイズ被害者が光を見つけるまで

日本に生きるということ 薬害エイズ被害者が光を見つけるまで

ニホンニイキルトイウコトヤクガイエイズヒガイシャガヒカリヲミツケルマデ

HIV感染告知、両親の離婚、国との闘い、死がすぐそこにあった20年……。
最後に見つけたものは勇気と希望!

1986年12月、小学5年生のときに母から驚くべきことを告げられました。「龍ちゃん、あなたの体のなかにエイズ・ウィルスが入ってしまったの……」昼食を食べていたときに、母は静かに、そして、さりげなく話し始めました。HIVに感染していることを告げられたのです。そして、その日を境に僕は、「死」と隣り合って生きていくことになりました。(中略)母から感染の事実を聞いているとき、「やっぱり僕はエイズだったのか」という気持ちが心のどこかにあったはずです。そして、「だったら長くは生きられないな」という諦めが小学生なりにあったのかもしれません。そんな絶望の淵にいる僕を救ってくれたのは母でした。「エイズを治す薬は絶対にできるのよ。それまでエイズが発病しないように一緒にがんばろうよ」――<第1章 感染告知より>


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目次

第1章 感染告知
第2章 差別と偏見
第3章 愛する人との別れ
第4章 政治家の仮面
第5章 真実の在処
第6章 悪の連鎖
第7章 ドイツへの旅立ち
第8章 新たなる道

書誌情報

紙版

発売日

2007年06月30日

ISBN

9784062141598

判型

四六

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

214ページ

著者紹介