十年樹木、百年樹人 日中の歴史を生き抜いて九〇年

十年樹木、百年樹人 日中の歴史を生き抜いて九〇年

ジュウネンジュモクヒャクネンジュジンニッチュウノレキシヲイキヌイテキュウジュウネン

戦乱、政変の歴史を生き抜いた力!
それは父母の教えと家族の絆があればこそ。料理で民間外交を果たしつづける女性が綴る、波乱の半生!

戦火を逃れて、ハルピンから長春、奉天(現在の瀋陽)、北京、天津、上海、台北、香港へと移り住みました。1948年、太平洋戦争も終わった日本の地を再び踏む頃には、祖先から受け継いだ大切な家具や衣装などは、ほとんど失っていたのです。私に残された財産といえば、両親が与えてくれた「人間としての教育」と味覚でした。父は、常々「十年樹木、百年樹人(樹が育つには10年が必要、人間が立派に育つには100年が必要)」と言っていましたので、女性である私を日本へ留学させてくれたのです。――<「はじめに」より> 


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目次

第1章 一つめの祖国
第2章 日本との架け橋に
第3章 激動
第4章 二つめの祖国
第5章 百年樹人

書誌情報

紙版

発売日

2007年08月25日

ISBN

9784062142045

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

198ページ

著者紹介