走る家

走る家

ハシルイエ

文芸(単行本)

男は旅人で、女は家である。
大恋愛ではなく、奇妙でもない、淡くて深い“恋”を描いた恋愛小説集
女優、映画監督としても活躍する著者の最新作

それなら結婚してよ。
柳沢晴子は、いつものように玄関で靴紐をといていた須賀くんへ、どういうわけか求婚してしまっていた。夜のしずけさがちいさく裂けるほどのボリュウムで、いつのまにか挨拶がわりに、そう吐き捨てていた。――<冒頭より>


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2007年11月29日

ISBN

9784062142434

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

234ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    走る家

    初出

    『エソラ三号』2006年3月刊

  • 作品名

    カンテラ

    初出

    『小説現代』2006年5月号(「2・5次元の女」を改題)

  • 作品名

    夜を通る

    初出

    『小説現代』2006年8月号

  • 作品名

    みつめる

    初出

    『小説現代』2006年10月号

  • 作品名

    猿の子ども

    初出

    『小説現代』2006年12月号

  • 作品名

    ぷりん友の会

    初出

    『小説現代』2007年3月号

  • 作品名

    鳥や犬や

    初出

    『小説現代』2007年5月号

  • 作品名

    光を縫う

    初出

    『小説現代』2007年7月号

著者紹介