アタシ解体新書

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アタシ解体新書

アタシカイタイシンショ

今年に入って、バイトをやめたのは3回目。中学を出てから、考えたら11回やめていることになる。……ここまでが、アタシの人生を語るにあたってのイントロだ。ここからが、アタシの人生、本編に入るのだ。――過去なんか蹴っ飛ばして生まれ変わる、少女の物語。壮絶な過去との決別、未来への希望、そして鬼気迫る家族関係を、若手美人作家がパワー溢れる描写の連続で表現した、現代のリアル。今まで読んだことのない私小説!


生きづらさなんて蹴っ飛ばす 究極の(反?)私小説!
“ここからが、アタシの人生、本編に入るのだ。”――Grave Grinder

私は、心の中で「アリガトウ。」と言った。……「偶然」に向けて言ったんだ。

夢とか希望という言葉はクソ以下だな、全く。……大体、言葉なんて無力で、状況を変える力はないじゃあねぇかよ。

今年に入って半年、バイトをやめたのは3回目。中学を出てから考えたら11回やめている事になる。

……ここまでが、アタシの人生を語るにあたってのイントロだ。これはあくまでも一例である。


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書誌情報

紙版

発売日

2007年10月11日

ISBN

9784062142731

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

178ページ

初出

『群像』’07年8月号

著者紹介