
鏡の告白
カガミノコクハク
- 著: 中村 うさぎ
なぜ、いつも我慢してしまうんだろう。
失恋。不倫。過食。メール中毒。ペット依存。暗闇から脱出した10人の女性たちと、中村うさぎとの対話。
この本に登場する女たちは、皆、「女のつらさ」を抱えて生きている人々である。ある者は「美」や「恋愛」といった「女偏差値」を求めてひたすら暴走し、またある者は「何者かにならねば」といった「社会偏差値」(←これには仕事のキャリアだけでなく、「母」や「妻」といった役割能力の偏差値も含まれる)に追い回されて放浪する。(中略) 諸君、生きていくのは、つらいよな。女であれば、なおさらだ。だが、こうやって悪戦苦闘しながら生きていくことに、意味がないとは思わない。苦しんだ分、我々は、なにかしらのご褒美を貰えるであろう。現に、彼女たちの多くは、暗闇の中から手探りで何かを掴み、自力で脱出した。その「何か」が、彼女たちの今後の人生に必ず役立つ宝物であることを、私は確信しているのである。――<「あとがき」より>
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書誌情報
紙版
発売日
2007年10月26日
ISBN
9784062143066
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
214ページ
初出
『FRaU』誌上にて一年ほど連載したインタビュー記事を単行本化。