東京駅之介

東京駅之介

トウキョウエキノスケ

文芸(単行本)

今日生きるか、明日死ぬか。
戦後の混乱のなか、東京駅で眠り、飯を食う。「団塊の世代」の少年時代。その「陰の現実」を描いた青春群像劇。

第2回小説現代長篇新人賞奨励賞作品

「選考会の中でも、今どうして戦後まもない時代を描かなくてはいけないのかが話題になった」(伊集院静氏)作品が、全選考委員の驚嘆の声から奨励賞となり、堂々、単行本刊行!

●石田衣良氏
映画化された『香水』を思わせる汚濁に満ちたスタートから異様な緊張感があった。
●伊集院静氏
題材も面白いし、文章も新鮮で登場人物のキャラクターが活き活きと浮かんできた。
●角田光代氏
大量な資料を必要としたと思うが、資料がきちんと咀嚼され作者の言葉になっている。
●重松清氏
特に物語の舞台・東京駅のにおいや湿り気を感じさせてくれる描写がいい。
●花村萬月氏
評するのが難しい。けれど強く惹かれ、私は○をつけて選考会に挑みました。


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書誌情報

紙版

発売日

2007年10月17日

ISBN

9784062143219

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

230ページ

著者紹介