別冊「本」ラチオ 〇四号

別冊「本」ラチオ 〇四号

ラチオ

□RATIO04号の内容紹介──編集長から
現代に生きる人間のもっとも根源的な問いに、思想はどのように答えうるか。
今回も、真正面から挑みます。いずれも、スリリングで、読みごたえのある論考ばかりです。

■[巻頭論考]白井聡 民主主義は不可能か?―シュミット、フロイト、ラディカル・デモクラシー
……「民主主義」とは何なのか、本当に有効なのか。この問いにもっとも根源的にかかわった思想家の一人、
カール・シュミットを参照しつつ、鮮やかな展開をみせる力作です。

大特集1 「日本論」への視角
■小林敏明 「近代の超克」とは何か―竹内好と丸山眞男の場合
■[長編徹底討論]本郷和人+新田一郎+本郷恵子+東島誠+榎本渉 「日本の中世」像を更新する
……竹内好、丸山眞男という、今ふたたび注目を浴びるふたりの思想家に焦点を当てつつ「近代」を再考するのが、
小林敏明氏の意欲作。本郷和人氏ら5人の研究者による長篇討論では、「中世」から日本社会と歴史の問題を照射。
従来にない中世像を提示します。

大特集2 「憲法」とは何か
■大屋雄裕 憲法とは政治を忘れるためのルールである─理念から決め方の論理へ
■宍戸常寿 「憲法改正」とはどういうことか
■瀧井一博 伊藤博文の憲法行脚─立憲政治とは何か
■奈良岡聰智 戦前にデモクラシーは存在したのか─明治憲法下の「憲政」
……憲法といえば第9条、というステレオタイプでは、もはや、実りある議論は望めないでしょう。
そもそも「憲法」とは何なのか、「改正」とは、どのような行為なのか、政治と憲法はどうかかわるのか、
内閣と議会の関係は? 明治憲法と民主主義の関係は? 憲法という問題系」の広がりを示し、考え直す大特集です。

連載特集[イタリア現代思想への招待4] 美学と現代思想のあいだ
大特集3 大特集III 形而上学の可能性
……好評をいただいた連載「イタリア現代思想への招待」は、現代思想をリードするイタリアの美学を検証。
また、第3特集では、形而上学の最前線で展開される思考を紹介します。


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書誌情報

紙版

発売日

2007年12月01日

ISBN

9784062144179

判型

A5

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

388ページ

著者紹介