
ヒトラー・マネー
ヒトラーマネー
- 著: ローレンス・マルキン ,
- 訳: 徳川 家広
『シンドラーのリスト』以来の衝撃! 新たなる第2次世界大戦秘話。
結果的に120名以上ものユダヤ人の命を救うことになるナチスSS将校ベルンハルト・クルーガーの苦悩!
消えたニセ札の行方! 偽造作戦の背景と防諜戦のすべて!
第二次世界大戦下、ザクセンハウゼン強制収容所にユダヤ系技術者が秘密裡に集められ、国家的大量紙幣贋造作戦が開始する。ヒトラー、SSが仕掛けた悪魔の錬金術が戦局と世界経済を紊乱! 標的はポンドからドルへ――ケインズ、チャーチル、ルーズベルト、米英当局、中央銀行との水際での攻防。国際通貨戦争に暗躍する世界的詐欺師、歴史上最も有名なスパイ、犯罪者すれすれのインテリジェント・オフィサー、湖中に消えた大量のニセ札とトレジャーハンターたち。国際的インテリジェンス戦争の知られざる原型のすべてが暴かれ、通貨の本質が見えてくる。
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書誌情報
紙版
発売日
2008年01月11日
ISBN
9784062144711
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
358ページ
著者紹介
(Lawrence Malkin) ニューヨーク生まれ。朝鮮戦争に歩兵として参加ののち、陸軍本部でプレス・リリースの作成に従事。その後AP通信、週刊誌「タイム」、日刊紙「ヘラルド・トリビューン」などの特派員として、長年にわたりロンドン、パリ、ワシントン、ニューデリー、マドリード、国連などをカバーする。ロンドンからの金融報道に対し、海外特派員協会からの賞を受ける。戦後国際通貨史上の大事件である、ポンドの切り下げとニクソン・ショックを現場から報じる。1990年代ニューヨークに戻り、ヘラルド・トリビューン紙の金融記者としてウォール街の動静を報じると同時に、元FRB(連邦準備制度理事会、ア メリカの中央銀行)議長ポール・ボルカー、元駐米ソ連大使アナトリ・ドブルイニン、さらにクリントン政権でホロコーストの生存者に対するスイス銀行の賠償問題を扱っていたステュアート・アイゼンシュタット、旧東ドイツのスパイ・マスター、マーカス・ヴォルフなどの回顧録の執筆にも参加。5年の期間を費やし、本書執筆にあたる。
(とくがわ いえひろ) 1965年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、米ミシガン大学で経済学修士号取得。国連食糧農業機関(FAO)のローマ本部、ベトナム(ハノイ)支部で勤務。その後、コロンビア大学で政治学修士号取得。2001年に帰国し、翻訳家として活躍中。訳書に『ラスト・ブレス』(講談社文庫)、『マネー中毒』(光文社PB)、『ドル暴落から世界不況が始まる』『新・世界戦争論』『豊かさの誕生』(日本経済新聞出版社)、『ワイルド・グラス』(日本放送出版協会)などがある。