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コイビト

文芸(単行本)

「もし生きていたら、30年後のクリスマスに会いましょう。必ずよ」、それが彼女の別れの言葉だった。「ずっと憶えている」「そうしましょうよ」――人生は孤独に耐える修練かもしれない。淋しさは突然さざ波のように心の中を走る。その波が通りすぎるのを待ち、また恐る恐る歩きだす。噛みしめるほどに味わいが深まっていく文学の言葉で綴られる胸底に響く物語。


「もし生きていたら、30年後のクリスマスに会いましょう。必ずよ」
それが彼女の別れの言葉だった。
「ずっと憶えている」
「そうしましょうよ」

人生は孤独に耐える修練かもしれない。淋しさは突然さざ波のように心の中を走る。その波が通りすぎるのを待ち、また恐る恐る歩きだす。
噛みしめるほどに味わいが深まっていく文学の言葉で綴られる胸底に響く物語。

あの涙の熱さを忘れることができない。彼女と別れたという哀しみで胸が痛み、収まることがなかった。自分の人生に岐路があったとすれば、あのときだ。思い出すといまでも心が乱れる。――<本文より>


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書誌情報

紙版

発売日

2008年03月28日

ISBN

9784062145978

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

170ページ

電子版

発売日

2014年04月18日

JDCN

0621459700100011000C

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