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壊れた福祉
コワレタフクシ
- 著: 中里 憲保
「姥捨て山政策」と悪名高い「後期高齢者医療制度」が、2008年4月にスタートした。
日本はいつから、これほど老人に冷たい国になってしまったのか。
都心で続発する孤独死、いつ終わるか知れない老老介護、「自立支援」の名のもと「孤立化」を進める障害者自立支援法、不公平な生活保護行政、「格差」を助長するだけの老人ホームビジネス――。
福祉の現場に山積する課題について、還暦を超えた記者がみずから歩き、肉声を拾い集めた。「国は私に死ねというのか」という高齢者の声が胸を刺す。
誰にとっても他人事ではない「福祉の惨状」をくまなく描いた決定版ルポルタージュ!
(本書は目にやさしい大きな活字、ゆったりとしたレイアウトで編集されています)
- 前巻
- 次巻
目次
第一章 続発する孤独死
第二章 老老介護の現場から
第三章 リハビリ難民
第四章 孤立する障害者たち
第五章 生活保護行政の冷酷
第六章 高騰する老人ホーム
第七章 介護報酬泥棒
第八章 苦悩する介護従事者たち
書誌情報
紙版
発売日
2008年08月02日
ISBN
9784062145992
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
258ページ
著者紹介
1945年、北海道生まれ。1970年からフリーの雑誌記者となり、医療界、政官界を主なフィールドとして活躍。「週刊現代」「フライデー」を舞台に「隠されたエイズ第一号患者の戦慄」「大蔵官僚・中島義雄のサイドビジネス」「橋本龍太郎首相の中国人女性スキャンダル」などのスクープ記事を発表する。「月刊現代」には「〝自己責任の男〟土方歳三の墓を探す旅」「富士銀行不良債権物語」「二信組事件と〝長銀の背信〟」などを寄稿。 著書に『地域医療の旗手』『北の球聖 久慈次郎』などがある。