壊れゆく地球 気候変動がもたらす崩壊の連鎖

壊れゆく地球 気候変動がもたらす崩壊の連鎖

コワレユクチキュウキコウヘンドウガモタラスホウカイノレンサ

地球に襲いかかる最悪のシナリオ それはすでに始まっている!
気候変動が大量虐殺を生み、地域社会を崩壊させ、資源争奪戦を引き起こす……。
誰も逃れることができない驚愕の最新情報!

悲鳴をあげる地球に未来はあるのか?

二酸化炭素によって凶暴になった気候という怪物がわたしたちをにらんでいるのが見えるかどうか、それは読者次第だ。読者よ、警戒せよ。あなたの世界が行間から現れてくる ……アラン・ワイズマン(ベストセラー『人類が消えた世界』)推薦!!

【本書からの抜粋】
地球の温暖化は、単に暑い日が多くなることだけを意味しているのではない。天候のあらゆる変化による影響は因果関係の鎖をたどって波及していく。旱魃は水争いを生む。海面の上昇は人を移動させる。生態系を構成する種が移動し、あるいは適応に失敗するにつれて生態系はばらばらになる。転がっていく一連の出来事が環境と天候を越えてわたしたちの生き方を形作るまでになる。……地球の未来は今、気候変動の前線に横たわっているのだ。(プロローグより)


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目次

1 アメリカ西海岸 The West Coast……暑い夏がワインを変える
2 ブラジル Brazil……不安定な生態系と蔓延する疫病
3 北極 The Arctic……氷が溶けて資源争奪戦が始まる
4 南アジア South Asia……消える氷河と迫り来る生存の危機
5 ダルフール Darfur……気候変動が紛争を引き起こす
6 メキシコ湾岸 The Gulf Coast……水温が上がれば住民が追い出される
7 ヨーロッパ Europe……環境保護を利用する人々

書誌情報

紙版

発売日

2009年02月26日

ISBN

9784062146692

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

274ページ

著者紹介

著: スティーヴン・ファリス(スティーヴン・ファリス)

Stephan Faris ジャーナリスト。コロンビア大学修士課程修了。発展途上国に関する記事を専門とする。2000年以来、リベリア内戦、ソマリアにおけるイスラム勢力の台頭、ルワンダ虐殺、ダルフール問題、中国のインターネット検閲などのテーマを、『タイム』『フォーチューン』『アトランティック・マンスリー』誌やsalon.comなどに精力的に発表している。2003年のイラク侵攻では、クルド人居住区で従軍の身分なしの取材に成功、『ニューヨーク・デイリーニューズ』紙に発表した。現在はローマに在住。英語の他、フランス語、イタリア語に堪能。

訳: 藤田 真利子(フジタ マリコ)

ふじた・まりこ 1951年生まれ。翻訳家。訳書はキャサリン・ブラックリッジ『ヴァギナ 女性器の文化史』(河出書房新社)、アンナ・アルテール『体位の文化史』、マルク・ボナール他『ペニスの文化史』(以上、作品社)、ノーム・チョムスキー他『グローバリズムは世界を破壊する』(明石書店)、フレッド・ヴァルガス『論理は右手に』(東京創元社)など多数。