
異端のメス
イタンノメス
- 著: 南淵 明宏
メス一本で医学界を渡り歩いてきた外科医・南淵明宏。
専門は心臓外科。それはいつも患者の死と隣り合わせの世界。
だから真剣勝負。現代の「ブラック・ジャック」のライブ・エッセイ!
■目次より
第1章 病院のウソ
後期高齢者医療制度で見殺しに
国民皆保険制度崩壊
内外価格差が生まれる理由
第2章 外科医の質を見抜く方法
開業医の悲劇
「善人医者」は恐ろしい
新薬は「新」たに儲かる「薬」
テレビ番組収録中に起きたアクシデント
第3章 心臓外科医の「原罪」
手術をする側の怖さ
指先を心臓のなかに指し入れる
「死の淵」を乗り越えた人間
第4章 「異端の医師」の誕生
医学教育の処方箋
イチビリでありたい
人間、いかに死ぬべきか
- 前巻
- 次巻
書誌情報
紙版
発売日
2008年10月01日
ISBN
9784062148597
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
234ページ
著者紹介
(なぶち・あきひろ) 1958年大阪府生まれ。1983年奈良県立医科大学卒業。国立循環器病センター、セント・ビンセント病院(オーストラリア)、国立シンガポール大学、新東京病院などを経て、1996年大和成和病院に心臓外科を開設。現在同病院院長。医学博士。年間200例以上の手術をする心臓外科のスペシャリストとして国内だけでなく国際的にも評価が高い。 著書は『ブラック・ジャックはどこにいる?』(PHP研究所)『医者の涙、患者の涙』(新潮文庫)『心臓外科医の挑戦状』(中央公論新社)など多数。