皇妃エリザベート

永遠の美に魅入られた皇妃、その悲劇と真実 ハプスブルク帝国最期の女神として、「永遠の美」を追い求めた悲劇の皇妃エリザベート。その美貌ゆえの悲哀、知られざる真実を活写した待望の決定版。

目次

第1章 バイエルンの薔薇
誕生／変わりものの一家／オーストリアは燃えているか／踊り子の罪／子鷗と子鷲／お荷物の到着／一目惚れ／帝国のための嫁探し
第2章 バート・イシュルの婚約
恋の犠牲／国情と私情／見合いのつきそい／世紀の恋／指嗾／結婚狂騒曲／常識はずれの求愛
第3章 ウィーンの美貌
玉の輿／華燭の典／初夜の翌日／反抗する花嫁／姑との戦い
第4章 マデイラ島の目覚め
美貌の力／傲慢の罪／ゆらぐ帝国／浮気の発覚／美しさの価値／冷やかな眼差／幸せの兆し
第5章 ハンガリーの情熱
愛の変容／女王の冠／崩壊の兆し／家庭崩壊／恋に似たもの／薔薇島
第6章 ジュネーヴの静謐
妻と夫の自尊心／夫の恋／帝国のために／狂王の城／殺意／マイヤーリンクの銃声／永遠の中へ

書誌情報

紙版

• 発売日: 2008年10月01日
• ISBN: 9784062149051
• 判型: 四六
• 価格: 定価：1,980円（本体1,800円）
• ページ数: 418ページ

初出

『小説現代』２００７年１１月号～２００８年４月号

著者紹介

著： 藤本　ひとみ（フジモト　ヒトミ）