
少年時代
ショウネンジダイ
- 著: レフ・ニコラエヴィッチ・トルストイ ,
- 訳: 北御門 二郎
古典名訳新発見!
文豪トルストイ(1828~1910)の処女作。「トルストイへの愛を貫いた」と中野孝次が絶賛した北御門二郎の訳で、感性豊かな文学が甦る!『幼年時代』『少年時代』『青年時代』はトルストイの自叙伝的小説で、北御門作品としては初の書籍化。
「歌には2つの歌い方がある。喉で歌う歌い方と、胸で歌う歌い方である。喉で歌う声は、胸で歌う声と較べてずっとしなやかであるが、心に訴えることが少ない。それと反対に、胸で歌う声は、荒々しくはあっても、我々の肺腑を衝くではないか――、私自身に関して言えば、どんなつまらないメロディでも、それが胸一杯に歌われるのを聞けば、思わず涙が込み上げてくる。」――<レフ・トルストイ「読者へ」より>
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書誌情報
紙版
発売日
2009年01月25日
ISBN
9784062149884
判型
新書
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
166ページ
初出
三部作の第一部『幼年時代』の前に「読者へ」という一章を書いてます。底本にしたビリューコフ版に従って『幼年時代』の物語の前にこれを掲出していますが、トルストイの考え方を知る手がかりになりますので、分冊にした本書の冒頭にも掲出。