もしもお月さまがさくらのようなももいろで

もしもお月さまがさくらのようなももいろで

モシモオツキサマガサクラノヨウナモモイロデ

友だちから言葉の暴力を受け、学校に行けなくなった日々。働く両親を待って留守番をした、たくさんの夜。≪書くこと≫が少年の心に翼を与えた――。
俳優 内田朝陽が7歳から14歳までに書いた詩と作文を初公開!

ぼくは詩や作文を書くことがなんで大切なのかかんがえました。それは、心の中でうごく自分の見えなかった心がちゃんと言葉でなくても、文字でつたえることができるということです。目をとじて、じっとしていると何かいいたくてキューンと思いだして、心の中にしまってあったかなしいことや、はずかしいこと、ずるかったこと、たのしかったことがみんなみんな一れつにならんでおしよせてくる。きれいなけしきも、花も、山も、空も、星も、地球上のぜんぶが文字にかわってゆく。ぼくはだれよりもなき虫のぶん、字をおぼえていた。ながしたなみだが字になっていった。ぼくは、心の宝ものとして詩や文や手紙を書きます。――<「心の病気をなおしてくれた字」より>


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書誌情報

紙版

発売日

2008年11月19日

ISBN

9784062150828

判型

A5変型

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

84ページ

著者紹介