
精神科医ミツルの妄想気分
セイシンカイミツルノモウソウキブン
- 著: 香山 リカ
「現役精神科医香山リカ
初の本格的小説!!
奇妙キテレツな精神科病院を舞台に、
不器用な人びとが織りなす半自叙伝的な味わいの本著は、
精神科医香山リカが挑戦した初の本格的小説です。
「この病院には奇妙なことが起こりすぎる!」
新米研修医のミツルが赴任した伊河谷病院は変人ぞろいのスタッフ、
複雑な事情を抱えた患者たち、
ショックの連続の医療現場、エトセトラ、とてんてこ舞いの毎日が続く。
「本当にメンタルサポートが必要なのはだれ!?」
ミツルは何度ため息をついたことか。
指導教授との不倫の破局、新たな恋も膠着状態、
しかし患者の思わぬ人間性に触れるうちに仕事への意欲がどんどん生まれ、
信頼される医者に成長していく。
「こんな精神科病院、あったらどーする!?」
患者と医療現場が女性研修医ミツルを育てるハートフル・ノベルの決定版!!」
- 前巻
- 次巻
目次
第1章 <叫び>に迎えられた朝
第2章 登場したのは銀髪鬼
第3章 この世にいない院長が君臨する病院
第4章 チエちゃんの息子は初恋のケンちゃん
第5章 チエちゃん脱走未遂事件
第6章 いざ“社会のデパート”へ!
第7章 本妻との遭遇、そして初デート
第8章 恋と仕事のはざまで揺れて
第9章 クリスマスは恋人たちだけのものじゃない
第10章 意識が遠のく、なんてしゃれにならない!
第11章 明かされるケンちゃんの秘密
書誌情報
紙版
発売日
2009年04月29日
ISBN
9784062154062
判型
四六
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
210ページ
著者紹介
一九六〇年七月一日、北海道札幌市に生まれる。東京医科大学卒業。 精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。臨床経験を生かして、新聞、雑誌などの各メディアで、社会批評、文化批評、書評など幅広く活躍し、また、現代人の「心の病」について洞察を続けている。専門は精神医学だが、テレビゲームなどのサブカルチャーにも関心を持つ。 著書には、『女はみんな「うつ」になる』(中央法規)、『雅子さまと「新型うつ」』(朝日新書)、『「私はうつ」と言いたがる人たち』(PHP新書)、『私は若者が嫌いだ!』(ベスト新書)、『就職がこわい』(講談社+α文庫)、『老後がこわい』『なぜ日本人は劣化したか』『親子という病』(講談社現代新書)などがある。