
私とは何か さて死んだのは誰なのか
ワタシトハナニカサテシンダノハダレナノカ
- 著: 池田 晶子 ,
- 編: NPO法人わたくし、つまりNobody

●刊行の趣旨
ベストセラーとなった『14歳のための哲学』をはじめ、専門用語や権威によらず自らの言葉で「考える」ことの大切さを説き、世代を超えた愛読者を持つ池田晶子氏。
本書は、池田氏の著作権者であるNPO法人「わたくし、つまりNobody」の編集協力により、残された貴重な未発表・未収録作品を集めた「最後の新刊」となるエッセイ集です。
最初期から晩年までの作品を通して、池田氏の哲学の出発点であり、哲学にとって永遠のテーマである「私が存在するとはどういうことか」「考えるとはどういうことか」を伝える本書は、ファンのみならず初心者の方にも読みやすい一冊となります。
●主な内容
池田晶子氏が残した単行本未収録の講演原稿、産経新聞連載コラム「はてなの深度」ほか新聞および雑誌掲載エッセイ、池田氏の哲学の原点を記す幻の初期名編「わたくし、つまりNobody」、小学生のときに書いた短編小説「空を飛べたら」までを収録。池田晶子氏の「原点」にして哲学の原点を伝える、「最後の新刊本」。
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書誌情報
紙版
発売日
2009年04月04日
ISBN
9784062154192
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
258ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
デカルトを擁護して
初出
『巨福』1999年雪安居[第68号](臨済宗建長寺派宗務本院)
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作品名
「ソフィー」の効用、哲学の無用
初出
『RONZA』1996年11月号(朝日新聞社)
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作品名
わたくし、つまりNobody
初出
『メタフィジカ!』1992年4月刊(法藏館)
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作品名
嘘つきって何?
初出
「産経新聞」2004年4月1日大阪夕刊
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作品名
学校って何するところ?
初出
「産経新聞」2004年4月8日大阪夕刊
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作品名
そんなに景気がきになる?
初出
「産経新聞」2004年4月15日大阪夕刊
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作品名
「意見」を言うということ
初出
「産経新聞」2004年4月22日大阪夕刊
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作品名
「国家」とは何か
初出
「産経新聞」2004年5月6日大阪夕刊
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作品名
「自己責任」を求める人々
初出
「産経新聞」2004年5月13日大阪夕刊
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作品名
自分はちっぽけなのか
初出
「産経新聞」2004年5月20日大阪夕刊
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作品名
「年金問題」を笑えるか?
初出
「産経新聞」2004年5月27日大阪夕刊
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作品名
素人に期待する司法
初出
「産経新聞」2004年6月3日大阪夕刊
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作品名
充実した孤独
初出
「産経新聞」2004年6月10日大阪夕刊
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作品名
ネットに群がる低劣
初出
「産経新聞」2004年6月17日大阪夕刊
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作品名
少子化と私
初出
「産経新聞」2004年7月1日大阪夕刊
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作品名
頭の中の宇宙
初出
「産経新聞」2004年7月8日大阪夕刊
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作品名
精神は鑑定できるのか
初出
「産経新聞」2004年7月15日大阪夕刊
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作品名
「他人事」と「我が事」
初出
「産経新聞」2004年7月22日大阪夕刊
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作品名
「人生いろいろ」の含蓄
初出
「産経新聞」2004年7月29日大阪夕刊
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作品名
酷暑の背広
初出
「産経新聞」2004年8月5日大阪夕刊
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作品名
夏休みの記憶
初出
「産経新聞」2004年8月12日大阪夕刊
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作品名
愛犬家として
初出
「産経新聞」2004年8月26日大阪夕刊
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作品名
BGMという騒音
初出
「産経新聞」2004年9月2日大阪夕刊
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作品名
安易な「表現の自由」
初出
「産経新聞」2004年9月9日大阪夕刊
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作品名
老いを味わう
初出
「産経新聞」2004年9月16日大阪夕刊
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作品名
考えるのは同じ人間
初出
「産経新聞」2004年9月30日大阪夕刊
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作品名
「哲学」の貧困
初出
『潮』1987年12月号(潮出版社)
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作品名
「本物」は自分で考える人
初出
「毎日新聞」1995年10月26日東京夕刊
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作品名
読書と作文
初出
『読書のいずみ』1996年冬季号[12月](全国大学生活協同組合連合会)
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作品名
もしも「脳外革命」ブームが起きたら……
初出
「毎日新聞」1997年1月7日東京夕刊
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作品名
精神の豊かさ?
初出
『月刊Keidanren』1997年6月号(社団法人経済団体連合会)
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作品名
彼の仕事
初出
『室内』1997年6月号(工作社)
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作品名
知っている限りでは-私の上野
初出
『うえの』1997年9月号(上野のれん会編集部)
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作品名
住民投票に思うこと
初出
執筆:1998年1月・未発表
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作品名
食の楽しみ
初出
『SNOW』1999年7月号(雪印乳業)
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作品名
「徳目教育」の可能性と不可能性
初出
『中央公論』1999年9月号(中央公論新社)
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作品名
苦難にも意味はある
初出
2000年1月20日(共同通信社)
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作品名
私は非国民である
初出
「エクスクラメーション・ウェブ」2002年8月27日号(スリーミン・グラフィック・アソシエイツ)
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作品名
人間の価値って何だろう
初出
「産経新聞」2004年2月19日大阪夕刊
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作品名
哲学を持たなければ
初出
「毎日新聞」2005年9月14日朝刊
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作品名
「格差社会」なんて
初出
『日刊ゲンダイ」2006年1月1日(日刊現代)
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作品名
私の幸福-明日への言葉
初出
『自己表現』2006年1月号(芸術生活社)
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作品名
子供の人生相談
初出
『プレジデントファミリー』2006年11月号(プレジデント社)
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作品名
酒癖と嗜癖
初出
執筆:1996年7月頃・未発表
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作品名
外見と偏見
初出
執筆:1996年7月頃・未発表
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作品名
神秘と神秘主義
初出
執筆:1996年7月頃・未発表
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作品名
病気と元気
初出
執筆:1996年7月頃・未発表
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作品名
意識と魂
初出
執筆:1996年7月頃・未発表
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作品名
自由と設計
初出
執筆:1996年7月頃・未発表
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作品名
犬と人
初出
執筆:1996年7月頃・未発表
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作品名
教育と飼育
初出
執筆:1996年7月頃・未発表
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作品名
愛犬と犬猿
初出
執筆:1996年7月頃・未発表
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作品名
嫌犬と犬権
初出
執筆:1996年7月頃・未発表
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作品名
同一性と自由
初出
『Numero Tokyo』2006年9月[0号](LA CACHETTE)
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作品名
毒は毒ではない
初出
『Numero Tokyo』2007年4月[創刊号](LA CACHETTE)
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作品名
「私とは誰か」から考えよう
初出
『Voice』2001年2月号(PHP研究所)
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作品名
成人の日に寄せて
初出
2005年1月7日(共同通信社)
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作品名
新しき精神性のために
初出
1997年1月1日(共同通信社)
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作品名
空を飛べたら
初出
1973年3月24日、「短編物語一篇」と冠されたさ作文。(未発表)
著者紹介
(いけだ・あきこ) 1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して、多くの読者を得る。著書多数。2007年2月23日没。その死から2年が経ても既刊本はロングセラーとなり、幅広く新しい読者を獲得し続けている。