
バブルの興亡 日本は破滅の未来を変えられるのか
バブルノコウボウニホンハハメツノミライヲカエラレルノカ
- 著: 徳川 家広
ベストセラー『ソロスは警告する』などの名翻訳家で、世界経済と金融のダイナミズムを知り尽くした徳川将軍家直系19代目の著者が、ついに緊急書き下ろし!
「危機の2年後には、必ずバブルが来る」「バブル発生とその崩壊は、絶対に防げない」
歴史上の四大メガバブルをじっくり分析した著者は、そこから「バブル経済のサイクル」をくっきりと浮かび上がらせる。そして、それを大不況の現代に当てはめ、何と2011年から12年に、日本に未曾有の巨大バブルが発生することを明らかにしてゆく。
さらに、そのバブルが崩壊した後は、「廃墟経済」としか言いようのない状況になり、銀行は大量に破綻し、企業は連鎖倒産し、日本の不動産を中国人やロシア人が買いあさる。失業率は30%を超え、売春と凶悪犯罪と感染症が激増して、「先進国としての日本」は完全に終焉する――。
そんな衝撃のシナリオを紹介しつつ、「アメリカ金融システムのメルトダウン」「日本の歴代首相はなぜ『失われた20年』を作ってしまったのか」「ブッシュのイラク戦争とサブプライム・バブルの関係」「グリーンスパンやソロスの洞察」「民主党政権はどこまでバブルを煽るのか」「消費税16%というシナリオ」「ハイパーインフレとデフレはどう起こるのか」「巨大バブル崩壊の時に資産を守る方法」……などなど、精緻な考察とショッキングな予測が満載だ。
深く広い知識と、欧米の資産家一族や金融界幹部との交友に基づく情報力、それに著者ならではの歴史観で、病んだ資本主義の終末を予言する一冊!
- 前巻
- 次巻
目次
はじめに
第1章バブルはどこから来て、どこへ行くのか
第2章四つのメガバブルから、未来が見える
第3章「失われた二〇年」の正体
第4章空前の狂乱経済へ、起爆剤は出揃った
第5章巨大バブルが復活したら、日本はこうなる
第6章巨大バブルが崩壊したら、どう身を守るのか
おわりに
「四大バブル」年表
書誌情報
紙版
発売日
2009年10月17日
ISBN
9784062157124
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
286ページ
著者紹介
(とくがわ・いえひろ) 翻訳家、政治・経済評論家。 1965年、東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、米ミシガン大学大学院で経済学修士号を取得。 国連食糧農業機関(FAO)のローマ本部、ベトナム支部に勤務した後、米コロンビア大学大学院で政治学修士号を取得。欧米の資産家一族や金融界幹部、有名経営者たちと幅広い交友を持つ。 徳川将軍家の直系19代目に当たる。父は18代目当主で元日本郵船副社長、徳川記念財団理事長の徳川恒孝氏。 訳書に、ベストセラーとなった『ソロスは警告する』の他、『ソロスは警告する2009』『ジョブズはなぜ天才集団を作れたか』(以上、講談社)、『中国 危うい超大国』(日本放送出版協会)、『「豊かさ」の誕生 成長と発展の文明史』(日本経済新聞社)、『マネー中毒』(光文社ペーパーバックス)など多数。他に新聞や雑誌など各メディアで幅広く評論活動を行っている。