
葛野盛衰記
カドノセイスイキ
- 著: 森谷 明子

血が流れ、多くの屍が土となったが、平安京(みやこ)は生き続けた。
桓武天皇から平氏滅亡までを、都という存在に託して語る一大叙事詩。
平安京の持つ魔力に、人はただ動かされるばかり。
桓武帝に始まる平安京。帝に縁を持つ多治比の女の一族は、遠くから帝を見守り、長く都に想いを寄せ続けた。300年後、桓武平氏が歴史の表舞台に躍り出て、多治比一族に再び希望の光が射したのも束の間――。栄枯盛衰を繰り返す人間たち。ただ平安京のみが、変わらず栄え続けたが……。
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書誌情報
紙版
発売日
2009年10月31日
ISBN
9784062158466
判型
四六変型
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
458ページ
初出
『KENZAN!』Vol.3~Vol.7(2007年7月・11月・2008年3月・7月・11月)