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流転の薔薇
ルテンノバラ
- 著: 加藤 元

地主の父親と芸者の母親の婚外子で、母親と東京の外れの長屋で暮らしていた千鶴は、ある日、父親の家に引き取られた。腹違いの美しい妹・鈴子との出会い、暗い欲望をもった兄との禁断の関係を経て、ひょんなことから女優の道を歩み始めることになる。理想の花嫁像として国民的人気を博していく千鶴に回ってくるのは、いつも本人の実像とは程遠い、純情で貞淑な役柄ばかりだった。
喪った女だから、処女を演じきれるのだ。
最強の仮面をつけた究極の女。“純情”からもっとも遠い女優の物語。
小説現代長編新人賞受賞第1作。
まるで実在するかのようなスタア女優の一代記。圧倒的なスケール感と面白さを保証します。これは、絶対“買い”だ!
「銀幕の花嫁」と謳われたのは、溝(どぶ)の中で育った勝気な女。
地主の父親と芸者の母親の婚外子で、母親と東京の外れの長屋で暮らしていた千鶴は、ある日、父親の家に引き取られた。腹違いの美しい妹・鈴子との出会い、暗い欲望をもった兄との禁断の関係を経て、ひょんなことから女優の道を歩み始めることになる。理想の花嫁像として国民的人気を博していく千鶴に回ってくるのは、いつも本人の実像とは程遠い、純情で貞淑な役柄ばかりだった――。
書誌情報
紙版
発売日
2010年07月17日
ISBN
9784062163729
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
342ページ
著者紹介
著: 加藤 元(カトウ ゲン)