
マイページに作品情報をお届け!
検察の大罪 裏金隠しが生んだ政権との黒い癒着
ケンサツノタイザイウラガネカクシガウンダセイケントノクロイユチャク
- 著: 三井 環
裏金隠しが生んだ政権との黒い癒着 元大阪高検公安部長三井環
本書は、検察庁で秘密裏に行われてきた裏金作りを内部告発しようとして、口封じ逮捕された現職の検事による、検察の闇を告発する書です。
「検察の暴走」や「機密費」が世間を賑わせておりますが、社会正義を実現するはずの検察は内部に「裏金作り」という闇をかかえています。これを隠し通す限り検察の正義は自己矛盾に陥り、その捜査はゆがんだものにならざるをえません。そして検察の抱える闇は政権によっても利用され、政治事件の理不尽な捜査や国策事件までを生み、検察暴走のもとになっています。
著者は、検察の矛盾を自らの身に引き受け、でっちあげ事件で逮捕され服役し、満期出所したいま、命をかけて検察の大罪を告発しようとしています。本書では検察がメンツで生み出すえん罪、検察と暴力団の癒着の告発に始まり、検察改革への根本的提言までが詳細に語られています。
そして冒頭には、今回初めて三井環氏を取材し、放映した「ザ・スクープ」キャスターの鳥越俊太郎氏による、渾身の検察批判が掲載されています。
【内容構成】
特別寄稿 検察は汚れた服をきれいに洗え 鳥越俊太郎
序章 検察の闇を告発する
●出所前の怒り ●仮釈放は却下に …
第1章 「けもの道」を行く検察
●真っ黒な事件を真っ白に ●裏金報道を隠すための逮捕 …
第2章 でっちあげ逮捕とその裁判
●三井の首を取れ ●裏金作りを論じない検察 …
第3章 二億円をめぐる検察と暴力団の癒着
●射殺事件の深い闇 ●核心的証言に辿りつく…
第4章 国民の敵 検察
●嘘のリークで「悪徳検事」に ●いきなり逮捕して大失態 …
第5章 法務検察のあるべき姿とは
●職をかけて逮捕 ●調査活動費全廃を …
終章 真実を露にするとき
●原田検事総長は裏金を認めた ●全面謝罪以外、道はない …
- 前巻
- 次巻
目次
特別寄稿 検察は汚れた服をきれいに洗え 鳥越俊太郎
序章 検察の闇を告発する
●出所前の怒り ●仮釈放は却下に …
第1章 「けもの道」を行く検察
●真っ黒な事件を真っ白に ●裏金報道を隠すための逮捕 …
第2章 でっちあげ逮捕とその裁判
●三井の首を取れ ●裏金作りを論じない検察 …
第3章 二億円をめぐる検察と暴力団の癒着
●射殺事件の深い闇 ●核心的証言に辿りつく…
第4章 国民の敵 検察
●嘘のリークで「悪徳検事」に ●いきなり逮捕して大失態 …
第5章 法務検察のあるべき姿とは
●職をかけて逮捕 ●調査活動費全廃を …
終章 真実を露にするとき
●原田検事総長は裏金を認めた ●全面謝罪以外、道はない …
書誌情報
紙版
発売日
2010年07月30日
ISBN
9784062164504
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
210ページ
著者紹介
(みつい・たまき) 1944年愛媛県生まれ。中央大学法学部卒業。72年検事に任官。高知、高松地検次席検事時代には数々の独自捜査を成功させた。1999-2002年、大阪高検公安部長。2002年4月に現職のまま実名で、裏金告発のためテレビ朝日「ザ・スクープ」に出演しようとしたが、その収録の3時間前に、大阪地検特捜部より逮捕された。逮捕はでっち上げであり、口封じのためであるとして、裁判では無罪を主張。最高裁まで争ったが、1年8カ月の実刑が確定。2008年10月に収監。10年1月18日に満期出所した。著書に、『告発! 検察「裏ガネ作り」』(光文社)、『検察との闘い』(創出版)、『権力に操られる検察』(双葉新書)がある。