床屋の真髄 男を高め、男を癒す銀座の老舗の技とサービス

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床屋の真髄 男を高め、男を癒す銀座の老舗の技とサービス

トコヤノシンズイオトコヲタカメオトコヲイヤスギンザノシニセノワザトサービス

「一流」の男は、「一流」を知る。
松下幸之助、河野一郎、初代中村吉右衛門、川喜田半泥子、丸谷才一、野坂昭如……。各界の著名人たちの心をとらえた理容「米倉」の魅力とは何か。

大学を卒業した昭和42年に理容師の資格を取って以来私は、40年以上鋏を握り続けております。日々理容師としてお客様に接し、誠に狭い視野ながら、昭和、平成の時代を見てきたわけでございますが、この間に理容をめぐる事情は大きく変貌いたしました。私が理容師として、勤め始めました頃は、男性は床屋で髪を刈り、髭を剃るのが当たり前でございました。男性がみだしなみを整えるのに、床屋はなくてはならない存在であったのでございます。それが、今はどうでしょう。床屋には1度も行ったことがない、剃刀で髭を剃ってもらったことがない、という男性の何と多いことか! 「容姿を整える」ことを目的とする「理容」と「容姿を美しくする」ことを目的とする「美容」は考え方も提供するサービスも異なります。(中略)が、床屋のよさを知らないまま、人生を送られるのは、誠にもってもったいない気がいたします。――<「まえがき」より>


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書誌情報

紙版

発売日

2010年10月01日

ISBN

9784062165228

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

226ページ

著者紹介