量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う

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量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う

リョウシノシャカイテツガクカクメイハカコヲスクウトネコガイウ

全知の神から無知の神へ!!
量子力学と社会思想のミッシング・リンクを解く!
20世紀認識革命とは何か?――第2の科学革命(相対性理論、量子力学)と、探偵小説、精神分析、キリスト教、キュビスム、レーニン、シュミット、そして革命などの、見えない協働関係、同時代性とは……。壮大なスケールで、現代社会を生んだあらゆる“知の大転換”を描き尽くす大澤社会学の新境地。

ところで、この量子力学が、同時に、政治的な含意や倫理学的な意味をもっていると主張したら、人はいささか驚くであろう。量子力学は、政治的なイデオロギーや倫理的な価値とはまったく独立した、高度に抽象的で浮世離れした物理学の基礎理論なのだから。しかし、私は、本書で、量子力学が、現代社会を理解し、未来社会を構想するための基本的な指針を与えるような、政治的・倫理的な含意を宿していることを示してみよう。――<「まえがき」より>


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書誌情報

紙版

発売日

2010年10月08日

ISBN

9784062165570

判型

四六

価格

定価:2,420円(本体2,200円)

ページ数

370ページ

初出

講談社の月刊誌『本』に、2004年9月~2008年3月まで連載した「〈とき〉の思考」をもとにしている。連載原稿のすべてが、本書に収められているわけではない。連載のかなりの部分は、本書に収録しなかった。また、本書への収録にあたって、連載原稿に、大幅な加筆修正を施した。

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