土地 第2巻

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土地 第2巻

トチ

物語は、主に日本が朝鮮を植民地にしていた時代の支配層の家族が没落し、破滅していく様を中心に描いている。それは凄まじいほどに、運命的で物悲しい様だが、私の中にも流れている“血”が沸き立つような躍動感と、人間らしい美しさに満ちている。――梁石日

朝鮮半島南端・慶尚南道河東郡(キョンサンナムトハドングン)の平沙里(ピョンサリ)を舞台に、19世紀終わりの朝鮮末から日本の植民地時代までの約50年、運命に操られ苦難の海をゆく人々を悠々と描く、民族史的長編ロマン第2巻。
韓国で200万部超のベストセラーになった「土地(青少年版)」を翻訳出版!

いつもは長閑な平沙里の村を、疫病が襲った。コレラだった。崔(チェ)チスの周りでも人がばたばたと倒れて死んだ。崔参判(チェチャムパン)家の大奥様が病死すると、ソウルから来た親戚・趙(チョ)チュングと洪氏(ホンシ)夫人は家の乗っ取りを謀る。村いちばんの美形、李(イ)ヨンは、ムダンの娘・ウォルソンとの道ならぬ恋に身をやつす一方、妻や愛人にうるさく言い寄られていた。疫病と飢饉で、荒廃した村ではついに謀反の炎が上がった。ソヒは、家を捨てて間島(カンド)へ逃亡する。時代は、風雲急を告げていた。


書誌情報

紙版

発売日

2011年03月20日

ISBN

9784062167185

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

344ページ

著者紹介

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