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アフター・ザ・クライム 犯罪被害者遺族が語る「事件後」のリアル
アフターザクライムハンザイヒガイシャイゾクガカタルジケンゴノリアル
- 著: 藤井 誠二
「死刑が執行されても何も変わらない」――大阪市浪速区・姉妹殺害事件、東京都文京区音羽・女児殺害事件など、凶悪犯罪で大切な肉親を奪われた遺族は、どんなにつらくても「事件後」を生きていかなければならない。彼らが心の奥底からしぼり出した赤裸々な「語り」を丹念に聞き取った渾身の社会派ノンフィクション。
●「泥棒が家に入ってきてお金やらなんやら取ったとしますやん。入ってきてものを食べたりしたかもしれん。その程度のことは許してあげてもいい。ぼくはそう考えてる。(中略) 子供ふたり死んだときにね、ぼくがお通夜の挨拶で最初に言うたことは、神様に嫁に行かせたと。神の世界に嫁に行かせたら帰ってけえへんな。何年経っても帰ってけえへん。娘たちが夢に出てくるだけ幸せや」――(大阪市浪速区・姉妹殺害事件の被害者遺族 上原和男さん)
●「犯人が死刑になったからといって、父や母が帰ってくるのではないので、死刑は罪の償いではないと思う。(中略) 人を殺めるという罪を犯したので、その謝罪をかたちで表すのは死刑でしかないのではないでしょうか?」――(栃木・牧場経営者殺害事件の被害者遺族 渡邊早月さん)
ⒸSeiji Fujii/
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書誌情報
紙版
発売日
2011年02月26日
ISBN
9784062168274
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
306ページ
電子版
発売日
2022年10月21日
JDCN
06A0000000000554736O
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
大阪市浪速区・姉妹殺害事件の遺族が語る「知らされない死刑執行」
初出
『事件の放物線』1~4号で配信したものを加筆修正。
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作品名
沖縄・塾経営者殺害事件の遺族が語る「生きる力の喪失」
初出
書き下ろし
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作品名
横浜・OL殺害事件の遺族が語る「母親の死」
初出
『プシコ』2007年4月号(ポプラ社)を加筆修正。
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作品名
名古屋・老夫婦殺害事件の遺族が語る「被害者感情への違和感」
初出
『事件の放物線』2010年11月8日号~11月22日号で配信したものを加筆修正。
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作品名
東京文京区音羽・女児殺害事件の遺族が語る「報道被害」
初出
『事件の放物線』2010年10月11日号~10月25日号で配信したものを加筆修正。
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作品名
栃木・牧場経営者殺害事件の遺族が語る「死刑の感触」
初出
『事件の放物線』2011年1月10日号~1月24日号で配信したものを加筆修正。
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作品名
犯罪被害者の裁判参加を考える 弁護士・高橋正人×藤井誠二
初出
『あとん』2006年12月号、2007年1月号(アートン)を加筆修正。