八月からの手紙

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八月からの手紙

ハチガツカラノテガミ

文芸(単行本)

決して忘れない。絶望を、屈辱を、恩義を、希望を。友を、青空の白球を――。
デビュー10年、構想10年、渾身感動作!
1946年東京。戦後復興。娯楽への欲求。「野球(ベースボール)」に衝き動かされた男たち。

書店員さんも大プッシュ!
圧倒的なスケールで綴られた、まさに“衝撃”の言葉が相応しい物語。国境も人権も勝負をも超えた、人生の悲哀をそのままに体現した野球というスポーツの奥深さが、ものの見事に伝わる。暗黒の時代に太平洋を隔てた二人の男の、眩しくもあり虚しくもある運命的な交流に、激しく胸を揺さぶられ、思わず息をのみこんだ。知られざる歴史の1ページを鮮やかに現代によみがえらせた桁外れの筆力。野球ファンならずとも読んでおくべき作品であると同時に、著者の代表作となることを確信する。――三省堂書店営業本部・内田剛さん


書誌情報

紙版

発売日

2011年07月01日

ISBN

9784062169875

判型

四六変型

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

370ページ

初出

『小説現代』2010年6月号~2011年5月号

著者紹介

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