死に向きあって生きる--ホスピスと出会い看護につとめた日々

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死に向きあって生きる--ホスピスと出会い看護につとめた日々

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「死ぬのは少し淋しいけれど怖くない」――
ロングセラー『がん告知以後』の著者が書き下ろした、「最後まで家族とともに自宅ですごす」ための全九章

はたして、人は平和で、穏やかで、心が温まる死を迎えることはできるのだろうか。
少女時代「死の恐怖」にとらわれた著者は、自分なりの答えを探すため看護師になり、日本ではじめてホスピスを紹介し一心にその普及につとめていく。これまで数多くの人びとの旅立ちに立ち会い、死を看取る家族たちと接してきた彼女はいま「自分の死」に向きあい、その答えをようやく見つけようとしている……。
81歳の著者が看護師としての人生を振り返り語りかける、誰にでも必ず訪れる「その時」について、その迎え方。


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目次

【主な内容】
「いつ告知するかは患者が教えてくれます」/がんと前向きにつきあっていく/「看護の出前です」/一ヵ月後に亡くなるといわれてから七年家で暮らせたWさん/枕の下から妻が書き遺したノートが/医師会の猛反対/進行がんの父の精神状態が……/蒸発していた夫の介護に苦しむ妻との面接/Iさんの在宅死を可能にした条件/「生前のもつれ」を清算し別れの時を迎える/ソンダースが開発した「近代的ホスピスの要素」/死の先のこと――霊魂不滅への思い/父の死後現れた青年のこと/死が訪れる瞬間は苦しくない/樹木葬を選ぶ/死に臨むその時を迎える/その時そばにいて
付記=がんの療養生活に関すること、ホスピスについての電話相談・がん患者と家族のサポートプログラムの問い合わせ先、「最期まで家族と自宅で過ごす」ためのイエローページ

書誌情報

紙版

発売日

2011年08月02日

ISBN

9784062170574

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

258ページ

著者紹介

著: 季羽 倭文子(キバ シズコ)

(きば・しずこ) 1930年福島県生まれ。’53年国立岡山病院付属高等看護学校卒業。国立岡山病院、聖路加国際病院で看護師として勤務、日本大学医学部付属高等看護学院などで看護教育にたずさわりながら’69年~’70年、’73年~75年に英国留学。留学中、訪問看護、ホスピスと出会い、’75年に日大板橋病院に訪問看護室を、’87年ホスピスケア研究会を設立する。’81年~’87年日本看護協会常任理事。現在、「ホスピスケア研究会」顧問。’97年「朝日社会福祉賞」、2011年「日本がん看護学会学会賞」受賞。著書に、『がん告知以後』(岩波新書)、『がん 家族はどうしたらよいか』(池田書店)など

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