りんご一つにあと20円多く払えば、東北の農業は復興できる

りんご一つにあと20円多く払えば、東北の農業は復興できる

リンゴヒトツニアトニジュウエンオオクハラエバトウホクノノウギョウハフッコウデキル

2011.3.11----地震、津波、放射能汚染、風評被害で東北から北関東の農家は壊滅的被害を受けた。今後一年は風評被害で売り上げの立つ見込みが無いと言われている。そんな中、脱サラして農場経営を始めた著者は「この震災は東北の農家に訪れた一大チャンスだ!」と主張する。日本の農業のおかれた驚くべき惨状を詳らかにし、震災をスクラップ&ビルドするための好機だと捉え、短期的及び中長期的な復興策を具体的に提案する。またTPPの報道のウソを暴きながら、TPPを受け入れる立場をとり、打開策を提案し十二分に希望があることを説く。あきらめかけている東北の農家の方々への応援歌となる一冊だ。

主な内容
●農業所得はこの20年で半減。9割の農家が赤字で借金漬け。
●大手スーパーの異常な低価格が農家を蝕んでいる。
●施設園芸に移行すれば塩害や放射線に汚染された土壌にも対応できる。
●被災者にわたる支援金は震災被害額の10分の1。
●TPPに参加しても関税が撤廃されるには5~10年かかる。
●稲作のコストは直播きにすれば2分の1にできる。
●地球温暖化によって東北の農業の重要性がより高まっている。


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目次

第1章 もともと“じり貧”だった日本の農業
第2章 東日本大震災の傷跡と具体的復興策
第3章 復興策を実現するための障壁
第4章 迫り来るTPPの影響と対応策

書誌情報

紙版

発売日

2011年07月16日

ISBN

9784062171021

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

224ページ

著者紹介

著: 鈴木 誠(スズキ マコト)

株式会社ナチュラルアート代表取締役。1966年、青森県生まれ。慶應義塾大学商学部を卒業後、東洋信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)に入行し、ベンチャー投融資等を担当。慶應義塾大学院経営管理研究科(ビジネススクール)卒業後、2003年農業ベンチャーの株式会社ナチュラルアートを設立し、全国10箇所で直営農場を運営。農業に経営観念を導入し年商100億と、日本最大級の生産者ネットワークを確立。八戸大学客員教授。