よろず御探し請負い候

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よろず御探し請負い候

ヨロズオサガシウケオイソウロウ

文芸(単行本)

江戸で「御探し物請負屋」をやっている藤井文平は元服前の十六歳。優男の森川哲哉と、巨漢の本田岩五郎が、暇つぶしの押しかけ助手として文平を手伝っている。一筋縄ではいかない探索に、古美術や季節の風物を盛り込んで描く珠玉の連作時代小説。


貧乏浪人の息子である藤井文平は、小柄でまだ元服前の前髪立ちだが、少しでも家の暮らしの足しになればと、2年前から「御探し物請負屋」という看板をあげている。
ひょんなことから知り合いとなった旗本妾腹の部屋住みで、色男の森川哲哉と、御書院番組頭の三男坊で、岩と呼ばれるほど大柄な本田岩五郎が、暇つぶしの押しかけ助手として文平を手伝ってくれている。2人はそれぞれ剣の達人、かつて昌平黌に学んだ秀才でもある。
いずれも一筋縄ではいかない3件の依頼品の探索に、凸凹3人組が江戸を駆ける。古美術や江戸の風物を盛り込みながら、人の心の機微を描く、連作長編時代小説。


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  • 次巻

目次

蒔絵の重ね まきえのかさね
花篝 はなかがり
綴れ刺せ つづれさせ

書誌情報

紙版

発売日

2012年01月12日

ISBN

9784062171243

判型

四六変型

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

242ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    蒔絵の重ね

    初出

    『KENZAN!』Vol.12(2010年7月刊)を加筆・修正したもの。

  • 作品名

    花篝

    初出

    『KENZAN!』Vol.13(2010年11月刊)を加筆・修正したもの。

  • 作品名

    綴れ刺せ

    初出

    『KENZAN!』Vol.14(2011年3月刊)を加筆・修正したもの。

著者紹介

著: 浅野 里沙子(アサノ リサコ)

東京都生まれ。2009年、『六道捌きの龍 闇の仕置人 無頼控』でデビュー。現在、同シリーズは4作まで刊行されている。2010年1月に逝去した北森鴻氏とは公私にわたるパートナーであり、氏の急逝によって中断していた小説誌連載を書き継ぎ、長編ミステリー『邪馬台』を2011年10月に連名にて刊行した。

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