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海薔薇
ウミバラ
- 著: 小手鞠 るい

老舗百貨店・菊本屋のニューヨーク店に勤務する柘植波奈子は、仕事で訪れた倉敷で陶芸作家の栄森徹司と出会う。じつはふたりは高校の同級生で四半世紀ぶりの再会だったが、波奈子にはその記憶が全くなかった。しかし、徹司の作品、それを生み出す指、そして海のような徹司自身の大きさに、波奈子は惹かれていく。夫がいる身の波奈子はその気持ちに抗おうとするが、ふと徹司に伝えてしまう──「一年後のきょう、また会いたい」と。
老舗百貨店「菊本屋」のニューヨーク店に勤務する柘植波奈子は、仕事で訪れた倉敷で陶芸作家の栄森徹司と出会う。じつはふたりは高校の同級生で四半世紀ぶりの再会だったが、波奈子にはその記憶が全くない。徹司の作品、それを生み出す指、そして海のような徹司自身の大きさに、波奈子は惹かれ、恋に落ちる。夫がいる身の波奈子はその恋に身をゆだねることにためらい、抗おうとするが、ふと徹司に伝えてしまう──「一年後のきょう、また会いたい」と。
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目次
第一章 灯 る
第二章 ゆらめく
第三章 崩れ落ちる
第四章 待 つ
第五章 汐くぐり
第六章 たわむれる
第七章 惑 う
第八章 流れつく
第九章 はぐれる
第十章 秘密室
最終章 生きる
書誌情報
紙版
発売日
2011年11月17日
ISBN
9784062172080
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
274ページ
電子版
発売日
2012年01月13日
JDCN
0621720800100011000P
初出
『小説現代』2009年9、11月号、2010年1、3、5、7、9、11月号、2011年1、3、5月号、単行本化にあたり加筆、修正を施した。